【とある社員の持家計画(マイホームプラン) その45】内窓設置

2021.02.14


こんにちは、不動産ドットネット愛知の佐藤です。

最近ちょっと暖かくなってきてご提案のタイミングを逃した感もありますが、

今回は自宅のサッシの室内側に内窓を設置してみました。

内窓は建物の断熱性を上げるだけでなく、防音性を高めたり防犯面でも効果が

期待出来る上に、建物を大きく傷めずに取り付けが出来るとあって結構人気な

リフォーム工事だったりします。

以前ブログでも書いた階段の開口に取り付けたロールスクリーンと同様に、

物理的に効果が見込めるものなので

敢えて試してみる事もないような気もしますが…

一応、裏取りという事で、例によって自宅を実験台にしてみました(笑)

正直、一番効果が分かりやすいのは現状が単板ガラス(ペアガラスではない、

ガラスが1枚のもの)のサッシや、フレームや枠がアルミになっている

サッシなので、うちのような樹脂アルミ複合サッシ+Low-E複層ガラスの

既設サッシに設置しても効果が分かりにくい…

というか、我慢できないほど外気温が下がったり、冬場の結露が激し

かったりする寒冷地でもない限り、この仕様のサッシに

内窓を付ける必要なんて無い事は百も承知なのですが、

“元々断熱の良いサッシに内窓を付けたら更に良くなるのか?”

という個人的興味もあって…といったところです。

↑今回の施工箇所は洗面脱衣場としました。

北側の洗面は住宅の中でも比較的寒くなりがちな箇所と言われるので、

試してみるにはもってこいかなぁと。

↑で、いきなり完成図ですが、こちらが設置後となります。

窓が二重になっているのがお分かりでしょうか?

↑こちらが内窓を開けたところ。

↑このように、既設サッシのレールの手前(室内側)に

新たに内窓用のレールを設置して内窓を取り付ける工法なので、

比較的短時間で設置が可能となっています。

(スムーズに行けば、1か所1時間くらい)

鍵はスマートな「戸先錠(とさきじょう)」をオプションで選択しました。

一般的なクレセント錠と違い、窓を閉めると同時に錠が閉まる仕組みです。

↑内窓の戸先錠の奥に見えているのが既設サッシのクレセント錠(鍵)

なのですが、錠前の可動範囲を確保しないといけないので、

7cm以上のクリアランスが必要です。サッシ周りの木枠の出幅が

それ以下の場合、内窓が枠から出っ張ってしまうので、その際は

ふかし枠という部材で対応します。

建売住宅含め、最近の家であれば木枠にある程度の出幅があってよほど

収まるとは思いますが、室内の美観にも関わる事なので

内窓をご検討の際はくれぐれもご注意下さい。

ただこのクリアランス、決して無駄な事ばかりではありません。

既設サッシと内窓の間に出来た空間を「空気層」と言うのですが、

この空気層があるからこそ内と外で熱が伝わりにくくなっているのです。

断熱は内窓の第一義だと思うので、これは重要なポイントだと思います。

ちなみに、今回採用したのはYKKapの「プラマードU」という商品。

内窓と言えば、大体このプラマードUかLIXILの「インプラス」かの2択になる

のですが、我が家は既設のサッシがYKKapだったので、枠の色を同色にしたくて

前者を選びました。

…LIXILの方がちょっとだけお値打ちだったんですけどね。

設置してみた結果としては、やっぱり効果はあると感じました。

まぁ思い込みによるプラシーボ効果なんじゃないかという意見もあるかと

思いますが、あくまで個人の感想としてはやって良かったなと。

実際、洗面が冷え込む夜間でも断熱が効いている感じはありますし、

分かりやすいところで言うと外部からの音の伝わりは確実に

小さくなっているので、防音性も向上しているはずです。

あと、今回のようなLow-E複層ガラスであれば、夏場になれば日射熱による

室内の温度上昇もおさえてくれるので、エアコンの効きが違ってくると思います。

僕は趣味の車いじりで数々のオカルトパーツ(貼るだけで静電気を除去して

スムーズに走行できるアルミテープ等)に手を出してきたのですが、

それらのプラシーボと比べたら内窓なんて物理的に外部と内部を隔てる

層が増えるのだから、確実に効果が見込めるに違いないと確信しています(笑)

注意点としては、当然夏にしても冬にしても、内窓を付けただけで快適に

過ごせるというわけではないので、夏場は外部のシェードやすだれと

併用したり、冬場はカーテンを厚いものにしたりする事もお忘れなく。

気になる価格なのですが、正直お値段はちょっとするんです。

今回の窓はW697㎜(幅)・H907㎜(高さ)というサイズでしたが、

材工込みで大体5万円くらい。(オプションの戸先錠は3,500円)

当然、サッシのサイズが大きくなるにつれて高額になっていくので、

例えばW1506・H1807の掃出し窓だと1か所だけで10万円を超えてきます。

今回の内窓はガラスを複層ガラス+Low-Eにしていたので、

単板ガラスにすればもう少しお値打ちにはなりますが、

この価格、導入のコストが内窓最大のデメリットと言えるかもしれません。

特に複数個所への設置となると結構な費用になってくるので、

その他のやりたい工事・買いたい物と比べてどちらを優先したいかを

考えながら検討した方がいいかもしれません。

デメリットと言うのであれば窓の開け閉めや掃除の手間もありますが、

これはもう人それぞれだと思います。

そんなわけで、(個人の感想ではありますが)

内窓の設置は個人的には効果アリでしたので

今後お客様にオススメしていきたいと思います。

僕も早速違う箇所への追加設置を検討していますので、

皆様もいかがでしょうか?

不動産ドットネット愛知 佐藤

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