こんにちは、不動産ドットネット愛知の佐藤です。
6月6日、今回は建物外周部の透湿・防水シート貼りと断熱材の敷き込みに進んで行きます。
外回りに貼られた銀色のシートが透湿・防水シートです。
このシートも住宅メーカーによって扱うものが違ってくるのですが、
この現場はデュポン社の「タイベックシルバー」を採用しています。
通常の透湿・防水機能に加え、表面をアルミニウムとすることで
赤外線反射率85%という高い遮熱性を有しています。
室内の暑い・寒いは、柱や梁が外気の温度を内側に伝えてしまう
ヒートブリッジ(熱橋)が密接に関係しているので、
この遮熱シートを施工する事は、この後で触れる
断熱材の敷き込みと併せてとても重要な工程と言えます。
そして上の画像が、柱の間に断熱材を敷き詰めたところです。
最近の注文住宅だと発泡ウレタンの「吹付断熱」が
流行りなのですが、こちらの現場ではあえて繊維系断熱材の
「ロックウール」を採用しています。
吹付断熱は壁の中を隙間なく埋められるのがメリットですが、
反面、コンセントの増設やリフォームで壁の内部を触る際に
かなり面倒…という側面があります。(内部に隙間なく拡がり、固まっている為)
実際、打ち合わせの平面図上では十分だと思っていたコンセント箇所が
完成したらやっぱり足りなかった…というケースはよくあるので、
「リフォームなんて当分やらないから関係ない」と一概には言い切れません。
次に断熱性能についてですが、両者を比較しても高性能の繊維系断熱材と吹付断熱では
殆ど差がありません。
そして、火災が起きてしまった際に、延焼を食い止めてくれる性能は
ロックウールの方が高いですし、燃えてもガスを発生させません。
ちなみに、価格的には専用の機材を載せた車両を持ち込んでの大掛かりな
施工となる吹付断熱の方が数十万単位で高額となりますが、担当の営業さんから説明を受けて
吹付断熱のファンになったようであれば、多少高くても是非採用して頂ければと思います。
吹付施工中の様子と施工後の仕上がりを目で見て、入居後に快適さを感じれば
価格に見合う十分な満足感を得られるはずです。
僕の場合は、職業柄 一般の方よりは多少知識があり、
上記の内容を踏まえると吹付断熱にそれほど魅力を感じなかった…というだけで、
決して吹付断熱を否定しているわけではありませんので、念のため。
とう事で、次回は屋根工事とユニットバスの搬入に進んで行きます。
それでは、また。
不動産ドットネット愛知 佐藤